wack事務所がやばいと言われる理由を徹底調査！過酷すぎる裏側とは

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wack事務所がやばいと話題になる理由について、芸能業界の内情やオーディションの実態から掘り下げて解説していきます。

wackオーディションがひどいといわれる背景には、精神的に追い詰められる演出や過酷な選抜形式が存在しています。wack社長の過激な発信スタイルは、賛否両論を巻き起こしてきました。

また、wack所属アイドルの給料事情や待遇面もファンの間でたびたび問題視されており、wack脱退が多い理由とも無関係ではないのかもしれません。

wack所属タレントの人気順や個性の強さにも注目が集まっており、wackのアイドル像が他と一線を画していることが分かります。本記事では、wack事務所がやばいとされる具体的な根拠や、それでも支持を集める理由について詳しくまとめていきます。

1 【実態調査】wack事務所がやばいと言われる理由とは？
2 【2025年最新】wack事務所がやばいと噂されるも人気は継続？

【実態調査】wack事務所がやばいと言われる理由とは？

オーディションが「ひどい」と言われる理由
社長・渡辺淳之介のパワハラの噂の真相
闇エピソードと業界の裏側
所属アイドルの給料事情は本当に過酷？
なぜ脱退が多いのか？構造的な問題に迫る
退所が相次ぐ理由とは？内部事情を考察
所属タレントの過去発言から見る事務所の実態
オーディション参加者の告白が示すリアルな現場

オーディションが「ひどい」と言われる理由

出典：音楽ナタリー

WACKのオーディションが「ひどい」と言われる理由は、過酷な合宿形式や心理的に追い込まれるような演出が多くの参加者やファンの間で物議を醸してきたためです。

WACKのオーディションは、単なる歌やダンスの審査にとどまらず、極限状態での判断力や精神力が試される場面が多いことで知られています。これは所属後のアイドル活動においても強い個性や対応力が求められるというWACK独自のスタンスに基づいていると考えられますが、その手法に対して疑問の声があがっているのも事実です。

たとえば、WACKでは合宿型の合同オーディションが恒例となっており、長崎県壱岐島で行われた「WACK EXHiBITiON」では、既存グループのメンバーも候補生とともに合宿に参加させられるという厳しいスタイルがとられていました。オーディション中には、脱落の告知やグループ移籍、即興でのパフォーマンスなど精神的負荷のかかる状況が連続します。また、過去にはオーディションに落選した候補生によって新グループ「SiS」が結成されるも、スタッフの背任行為によりわずか1日で解散という混乱も発生しています。

これらの状況から、WACKのオーディションに対して「演出が行き過ぎている」「人を試すやり方が酷い」といった意見が寄せられており、一部のファンからは「ひどい」と形容されるようになったのです。ただし、このような過酷さがWACKらしさでもあるという支持の声も一定数存在しています。

社長・渡辺淳之介のパワハラの噂の真相

wack社長・渡辺淳之介さんには、過去の言動や演出が「パワハラに見える」と受け取られることがあり、一部でそうした見方をする人もいるようです。

背景として、渡辺さんはWACKという事務所の方針に沿って、率直かつ強い言葉で物事を発信するスタイルをとっています。ファンやスタッフへの愛情の裏返しとも取れる一方で、その表現が人によっては威圧的に感じられる場合があるのも事実です。

たとえば、2023年9月に渡辺さんがX（旧Twitter）で、ライブ中の「リフト行為（肩車など）」に対して「リフト禁止って言ってるよね」「来んなよまじで迷惑だから」と発言した投稿がありました。ファンの中には「毅然とした姿勢に安心した」と肯定的に受け取る声がある一方で、「言葉が強すぎて怖かった」という反応も見られました。

また、過去に実施されたWACKの合同オーディションでは、候補生に対してその場で厳しい言葉がかけられたり、グループ編成や昇格・降格が突然告げられる演出もありました。これらの演出について、視聴者の中には「精神的に追い込んでいるように見えた」という感想を持つ人もいるようです。

ただし、これらは演出やブランディングの一環として行われており、本人が意図的に誰かを傷つけようとしているわけではないという見方もあります。実際に渡辺さんは、自らの過去を振り返って「甘やかされてビジネスをしてきてしまった」と語るなど、自省的な姿勢も見せています。

このように、渡辺さんの姿勢や言動は賛否両論を呼ぶことが多く、一部ではパワハラと受け取られることもあるようですが、現時点でそれが法的に問題視された事実は一切確認されていません。

昨今はハラスメントへの意識が非常に高まっており、強い言葉ひとつでパワハラと受け取られてしまうことも多く、上に立つ人ほど難しい舵取りを求められる時代だと感じます。

闇エピソードと業界の裏側

WACKという音楽事務所には、独自の方針や運営体制から、芸能界の中でも特に強烈な印象を残す「闇」と評されるようなエピソードがいくつか存在します。そうした背景には、他社では見られない極端な演出や、メンバーに対する過酷な扱い、そして独特のプロモーション戦略が関係しています。

その最大の要因とされているのが、合宿型のオーディション制度や公開処刑的な選抜制度です。WACKではBiSやBiSHなどの主要グループを立ち上げる際に、脱落者を全国的に発表したり、合格者と不合格者を入れ替えたりといった、精神的に追い詰められるような企画が常態化していました。このようなスタイルは一部のファンからは熱狂的な支持を集める一方で、業界内外からは「やりすぎ」「見せ物にしている」といった批判の声も上がっています。

また、ライブにおけるファンの過激な行動や、社長である渡辺淳之介さん自身の発言も物議を醸してきました。例えば、ライブ中の「リフト行為」について過去に何度も明確に禁止を打ち出しているにもかかわらず、それを守らない観客に対して渡辺さんが自身のSNSで「来んなよまじで迷惑だから」と厳しく断言したことがありました。このように運営側の姿勢も一貫して強気であり、そこが賛否を分けるポイントになっています。

さらに、社是として「○○○と言える世の中を。」という非常に挑発的なフレーズを掲げていることも、異様なイメージに拍車をかけています。こうした型破りな方針は、自由で個性的というポジティブな見方もできますが、同時に「常識が通じない事務所」として不安視される一因ともなっています。

このように、WACKが「闇」と呼ばれる理由は、単なる噂や外野の憶測ではなく、実際に行われてきた施策や経営スタンスそのものに根ざしていると言えるでしょう。

所属アイドルの給料事情は本当に過酷？

wack所属のアイドルたちの給料事情は、ファンや業界関係者の間でたびたび話題になります。一部では「ブラックすぎる」「過酷だ」とささやかれることもありますが、その背景には事務所の方針と活動スタイルが関係しています。

まず、WACKはアーティストの育成や売り出し方において、極めて独自性の強い方法をとってきました。アイドルたちは激しいダンスやボーカルのレッスンに加え、頻繁なライブ出演、オーディション参加、地方でのイベントなど、かなり多忙なスケジュールをこなしています。また、WACK主催の合宿型オーディションでは、既存メンバーであっても合格・不合格を言い渡されることがあり、精神的にもプレッシャーの強い環境です。

こうしたハードな環境に見合うだけの報酬が得られているのかは不透明ですが、は具体的な金額や待遇条件の記述は公表されていないので、分かっていません。ただ、渡辺淳之介さん自身が、大学院進学のために全役職を辞任した際に「役員報酬がなくなることで、貯金が減るのが一番心配」と語っている点は興味深いものがあります。この発言から推測すると、少なくともWACK内部の役員であっても、安定的かつ潤沢な報酬を得ていたとは言い難い可能性があります。

また、アイドルとしての活動の中でも、売上や知名度によって待遇に差があることは容易に想像できます。メジャーデビューを果たし人気が高かったBiSHでさえも、解散後は苦しい時期だったと社長が語っており、業界全体としても決して余裕があるとは言えない状況が続いています。

このように、wack所属のアイドルたちは、厳しいレッスンや多忙な活動に対する対価が十分でない可能性もあり、その実態が「給料が過酷」と噂される背景にあると考えられます。

なぜ脱退が多いのか？構造的な問題に迫る

wackの所属アイドルが脱退するケースが目立つ背景には、事務所の独自のマネジメントスタイルや環境の厳しさがあると考えられます。

その理由としてまず挙げられるのは、wackが積極的に導入してきた「合宿型オーディション」や、アイドルに対する過酷な試練による精神的・肉体的プレッシャーです。グループの構成が頻繁に変わるというのも、wack特有の運営方針の一つであり、安定した活動を求めるメンバーには大きな負担となります。

例えば、BiS2期はメンバー9人の申し出により解散し、その後BiS3期が始動しました。このように、所属グループそのものが解散と再編を繰り返す構造が、結果として「脱退が多い」と見られる要因につながっています。BiSに限らず、CARRY LOOSEやEMPiREといったグループも短期間で解散や再編を経験しており、タレントにとっては将来像が不透明になりがちな状況です。

さらに、グループのシャッフルや一時的なユニット活動も頻繁で、ファンから見てもアイドルのアイデンティティが曖昧になりやすく、それがモチベーション低下の一因となっている可能性も考えられます。継続的な活動が保証されにくい環境であることが、脱退の多さに影響を与えているのです。

退所が相次ぐ理由とは？内部事情を考察

最近になって「wack退所」という言葉が話題になるほど、タレントの退所が続いている背景には、経営上の転換点や業界構造の変化が密接に関係しています。

wackでは2024年8月1日をもって、長年代表取締役を務めていた渡辺淳之介さんが、すべての役職から退任しました。この事実は、事務所としての体制が大きく変わったことを意味しており、それに伴って一部のタレントや関係者が新体制への不安や方向性の違いを感じ、退所を選んだと見られます。

実際、2025年1月22日にはタレントのリチさんが双方合意のうえで専属契約を解除し退所しています。また、BiS3期も2025年1月12日で解散しており、主要なグループやメンバーが次々と事務所を離れている状況が続いています。これらの事象は、単なる個人の判断だけでなく、組織全体の再編や環境の変化によるものであると考えられます。

また、渡辺淳之介さん自身も「10年間で何も変われなかった」と語り、自らが築いたwackのシステムに対して限界を感じていたことを明かしています。経営者のビジョン転換と留学による物理的な距離もまた、wack内部の空気を大きく変える要因となったようです。

こうした背景から、タレント側もwackというブランドと距離を置き、自らの活動スタイルや方向性を再構築しようとする動きが活発化しているのが現在の状況です。退所が相次ぐのは、偶発的な出来事ではなく、組織の根本的な変化による必然の流れとも言えるのです。

所属タレントの過去発言から見る事務所の実態

WACKという音楽事務所の実態は、所属していたタレントたちの発言から浮かび上がってきます。特に、現場での厳しさや独特の価値観が色濃くにじみ出ています。

その理由は、WACKが掲げる独自の理念や育成方針が、他の芸能事務所とは一線を画しているからです。多くのタレントがWACKを「過酷だが成長できる場所」と表現している一方で、精神的・肉体的な負荷の大きさについても言及する場面が見受けられます。

例えば、元BiSHのメンバーであるアイナ・ジ・エンドさんやアユニ・Dさん、さらにGANG PARADEやEMPiREなどのグループメンバーは、メディアやSNSを通じてオーディションや合宿、ライブにおけるエピソードを語ってきました。中でも、合同合宿形式のWACKオーディションでは、徹底的なトレーニングと評価制度が課され、脱落や入れ替えが日常的に行われていたことが知られています。こうした環境は、ある種の「選別」として機能しており、それを受け入れた者だけが残るという厳しさがありました。

また、2023年に事務所を去った渡辺淳之介さんも、「僕らWACKは何も変わっていない」としながら、「お客さんに甘えたビジネスをしてきた」と過去を振り返って語っており、WACK内部の緩さや依存体質への反省も垣間見られます。実際、同氏はBiSH解散後の1年間を「一番苦しい時期だった」と語っており、所属タレントだけでなく経営陣にも厳しい現実が突き付けられていたことがうかがえます。

このように、所属タレントの発言から見えてくるWACKは、一言で言えば「熱量と犠牲の両方を求められる場」であり、そこに身を置いた人々がどんな覚悟で活動していたかがよく伝わってきます。

オーディション参加者の告白が示すリアルな現場

wackオーディションに参加した人々の証言は、エンタメ業界の中でも特異な存在感を放つWACKのリアルな内情を映し出しています。

なぜなら、WACKが行ってきたオーディションは、一般的な形式とは異なり、「合宿型」という極限状態に近い形式を採用しているからです。参加者たちは数日間、外部との連絡を絶たれた環境下で、ダンス・歌唱・人間性など多角的な審査にさらされるため、精神的な圧力も非常に高いものとなります。

具体的には、2017年から続くWACK合同オーディションでは、BiS・BiSH・GANG PARADEなど既存のグループからもメンバーが参加し、新メンバーとのトレードや脱落など、まさにサバイバル形式の審査が行われました。2020年には壱岐島での全体合宿が開催され、候補生たちは実際に寝食を共にしながら審査を受け、最終的に新メンバーが選出されたという過酷な流れが存在します。

参加者からは、「もう2度と受けたくないほど厳しかった」「人生で一番泣いた」「最後は自分が自分じゃなくなる感覚だった」といった告白も寄せられています。さらに、オーディションの模様がドキュメンタリー番組やYouTubeで公開されることもあり、視聴者の間でも「これは芸能界の軍隊だ」と評されるほどです。

これらの証言からわかるのは、WACKがタレントを選抜する際、表面的なスキルだけでなく、極限状況での耐性や人間性をも重視しているという点です。その一方で、あまりに過酷なプロセスゆえに、視聴者やファンの間でも賛否が分かれることは少なくありません。

このように、オーディション参加者のリアルな声からは、WACKという事務所が持つ強烈な選抜哲学と、それに伴う心身への影響がはっきりと読み取れるのです。

【2025年最新】wack事務所がやばいと噂されるも人気は継続？

所属タレントの人気順ランキング【最新版】
BiSH解散、今後の戦略とは？
新社長の就任で何が変わるのか？
「闇」と称される経営手法とその賛否
社長が語る退任の理由とロンドン大学院留学の真意
所属タレントの未来を占う！今注目のグループは？
アイドルはなぜ個性派揃いなのか？育成方針に注目

所属タレントの人気順ランキング【最新版】

現在のWACK所属タレントの中でも、特に注目度が高いグループや個人が存在します。人気順を明確に順位づける公式データは存在しないものの、活動頻度やSNSでの反響、ライブ出演数などから見えてくる傾向があります。

まずWACKを語るうえで欠かせないのが、かつての中心グループであるBiSHの存在です。2023年6月に東京ドームで解散を迎えたBiSHは、WACKの看板ともいえるグループで、解散後も元メンバーであるアイナ・ジ・エンドさんやアユニ・Dさんなどが高い人気を維持しています。また、これまでに多くの派生ユニットを輩出してきた経緯から、ファン層が厚く、影響力のあるOGが多いのが特徴です。

現時点でWACKに所属しているグループの中では、GANG PARADEやASP、ExWHYZ、豆柴の大群が主力とされており、ライブ活動やフェス出演を通じてファンを拡大しています。特にGANG PARADEは2014年設立当初から継続して活動しているグループで、WACKの中でも安定した人気を誇っています。ASPは新進気鋭のグループながら過激なコンセプトと圧倒的なステージパフォーマンスで急速に存在感を強めています。

また、2023年から活動を始めたBiTE A SHOCKも注目されています。オーディション番組「BiSH THE NEXT」から生まれたこのグループは、「第2のBiSH」を掲げており、メディア露出やテレビ出演を通じて話題となりました。

このように、人気順を判断する明確な指標はないものの、過去の実績、現在の活動状況、ファンの反応を総合して見た場合、GANG PARADEやASP、ExWHYZ、BiTE A SHOCKが現在のWACKを牽引している存在であることは間違いありません。

BiSH解散、今後の戦略とは？

BiSHの解散を境に、WACKは新たな局面に入っています。これまでBiSHに大きく依存してきた体制から脱却し、今後はより多角的な戦略が必要とされています。

その背景には、BiSHという強力な牽引役を失ったことによる影響があります。BiSHは2015年に結成され、2023年6月の東京ドーム公演をもって解散しました。この解散はWACKにとって象徴的な節目となり、代表であった渡辺淳之介さん自身もこの後に全ての役職を辞任し、ロンドン大学院への留学を選択しています。この事実からもわかるように、WACKの中で一つの時代が確実に終わりを迎えたのです。

新たな戦略のひとつとして、WACKはすでにグローバル展開に舵を切っています。ロンドンで開催されている「WACK in the U.K.」はその具体的な取り組みの一例で、所属アーティストが海外のファンと直接触れ合う機会を創出しています。こうした展開は、今後さらに拡大していく可能性が高いでしょう。

また、「第2のBiSH」を創出するために行われたオーディション「BiSH THE NEXT」から誕生したBiTE A SHOCKも、ポストBiSHの旗手として注目されています。これまでのサブカル的要素を引き継ぎながらも、より洗練されたパフォーマンスや楽曲で新しいファン層の開拓を狙っていると見られます。

国内では、従来の“地下系”や“サブカル系”からの脱却が課題とされており、GANG PARADEやASPを中心に、より幅広いメディア露出を意識した活動が目立ち始めています。特にASPは、既存のイメージを打破する攻撃的なビジュアルとステージングで、新しいWACK像を築こうとしています。

BiSH解散後のWACKは、従来のやり方を見直しながら、グローバルと次世代育成という2つの軸で新しいステージへと進もうとしている最中です。

新社長の就任で何が変わるのか？

WACKの新体制が注目を集める中で、最も気になるのは社長交代によって事務所の運営方針がどう変化するかという点です。

前社長である渡辺淳之介さんは、2024年7月末をもってWACKを含むすべての関連会社の役職を退任しています。これは、ロンドン大学ゴールドスミスカレッジへの留学を目的としたもので、学生ビザの取得条件から経営者としての立場を辞退せざるを得なかったという経緯があります。つまり、退任は一時的なスキャンダルや社内トラブルが原因ではなく、個人的なキャリアアップに伴う前向きな決断であることが特徴です。

新社長には佐藤毅さんが就任しています。佐藤さんに関する詳細な人物像や過去の実績などについては、現時点で公式に語られていません。ただし、インプット情報の中では、WACKの事業内容において「音楽のなんでも屋」とも称される柔軟な事業スタイルを維持しており、所属アーティストのマネジメントやライブ運営、ファンクラブ事業など多角的な展開が続いています。その点から見ても、新社長の就任によってWACKが急激に方向転換を行う可能性は低く、既存の方針を踏襲しつつ、安定した経営を図る意図があると考えられます。

ただし、渡辺さんが在籍していた頃には過激なプロモーションや、独自色の強いオーディション制度などが数多く実施されていたため、そうした面において今後の方向性が変わっていく可能性もあります。特に「社是は○○○と言える世の中を」といった型破りな表現が話題となっていたWACKにおいて、企業イメージの再構築を意識するタイミングでもあるかもしれません。

今後の動きとしては、新社長体制で開催されるイベントやオーディションの形式、アーティストへのサポート体制の変化などが焦点となっていくでしょう。

「闇」と称される経営手法とその賛否

WACKが「やばい」と話題になる背景には、その運営スタイルが他の芸能事務所と比べて独特であることが関係しています。賛否両論が巻き起こる要素がいくつかあり、それが「闇」と表現されることもあります。

特に注目されてきたのが、WACKが行ってきた合宿形式のオーディションです。これは複数日にわたって行われ、過酷な環境の中で候補者を選抜する手法として知られています。例として、BiSHやBiSのメンバー選出では、候補者たちが屋外での共同生活や制限の多いスケジュールを通じて精神的にも肉体的にも大きな負荷を受けていました。このスタイルは「本気の覚悟」を問う場として評価される一方、見る人によっては極端に映る場面もあり、ネット上では「やりすぎではないか」といった声も見られました。

また、渡辺淳之介さんが社長を務めていた当時、ファンに対する強い言葉をSNSで発信することもありました。たとえば、公演中のマナー違反行為に対して「来んなよまじで迷惑だから」と投稿したことが話題となり、支持の声と同時に批判の声も上がりました。このように、ファンとの距離感や発信の仕方もWACKらしさとして受け取る人もいれば、厳しすぎると感じる人もいます。

さらに、WACKではグループの再編や解散、新グループの立ち上げが定期的に行われており、所属メンバーの移動や脱退も目立ちます。たとえば、BiSHの解散後には複数の新グループが生まれ、豆柴の大群と都内某所が合併した「MONSTERIDOL」なども短期間で再編されました。こうした動きについては、柔軟な戦略として肯定的に捉える声がある一方で、ファンの間では「落ち着いて応援できない」「メンバーへの配慮が足りないのではないか」と懸念する意見も見られます。

とはいえ、こうしたスタイルがあったからこそ、他にはない個性や表現力を持ったグループが多数生まれてきたのも事実です。渡辺淳之介さん自身も「日本のアイドルシーンの変化に対応するためには、従来の枠にとらわれない挑戦が必要」と語っており、WACKはその姿勢を体現してきた事務所でもあります。

結果として、WACKの経営手法は賛否を生みながらも、独自性のあるアイドルを世に送り出してきました。「異端」や「実験的」とも言われるその手法は、支持者からは新しい時代のエンタメの形として受け入れられており、反対に否定的な視点からは「やばい」「闇が深い」と形容されることもあるのです。

社長が語る退任の理由とロンドン大学院留学の真意

WACKの創設者である渡辺淳之介さんは、2024年7月末をもってWACKを含む自身が関わっていたすべての役職から退任しました。その最大の理由は、イギリスの大学院への留学という人生の新たな選択によるものでした。

渡辺さんは、これまで音楽プロダクションWACKをはじめ、「JACK」「SW」といった複数の会社で取締役を務めていました。しかし、イギリスでの大学院留学にあたり、学生ビザを取得するには「経営者の立場」を外れる必要があると知り、思い切ってすべての役職を手放す決断を下したのです。

渡辺さんが選んだのは、ロンドン大学ゴールドスミス・カレッジの大学院です。この学校は、マルコム・マクラーレンさんやジェイムス・ブレイクさんといった著名アーティストを輩出したことで知られています。彼が進むのは「Creative & Cultural Entrepreneurship（創造産業と文化起業）」という学科で、カルチャーとビジネスの融合を学ぶコースです。学生同士の交流や、若い世代の価値観を知る機会が増えることに大きな可能性を感じたと語っています。

現地では語学学校にも一時通っていましたが、実用的な英語の習得にはあまり効果を感じなかったとも述べており、英語力への不安も率直に明かしています。それでも、イギリスの寮での学生との交流を通じて、自分より若い世代の感性に触れることの意義を強く感じ、進学を決断しました。

この退任と留学は、キャリアの一区切りであると同時に、次なるステップに向けた自己投資でもあります。約10年にわたって築いてきたWACKのカルチャーに対する誇りと共に、未来への挑戦を選んだ渡辺さんの決断には、多くのファンや関係者が注目しています。

所属タレントの未来を占う！今注目のグループは？

現在のWACKは大きな転換期を迎えており、所属するアーティストの今後が注目を集めています。渡辺淳之介さんの退任後も、事務所の個性的で実験的なアイドル運営は続いており、そのなかでも特に動きが活発なグループがいくつかあります。

注目すべきはまず「BiTE A SHOCK」です。BiSHの後継的な立場で誕生したこのグループは、オーディション「BiSH THE NEXT」を経て結成されました。2023年には音楽特番『THE MUSIC DAY』に生出演するなど、デビュー早々からメディア露出も多く、WACKが次なる主力に据えていることがうかがえます。

さらに、「ASP」「ExWHYZ」などの既存グループも精力的に活動を続けています。とくにASPは、過去のBiSやBiSHといったWACK流の過激性を受け継ぎながらも、より洗練されたパフォーマンスで新しいファン層を獲得しつつあります。

また、2024年には「豆柴の大群」と「都内某所」が合体して「豆柴の大群都内某所 a.k.a. MONSTERIDOL」として活動し、2025年1月に再び「豆柴の大群」として分裂するという動きがありました。このような再編成はWACKの特徴でもあり、メンバーやファンにとって刺激的な展開として注目を集めています。

一方で、2025年1月にはBiS第3期が解散し、古参グループの区切りもつけられました。その中で、新しい才能をどう育てていくのかが、WACKの今後を占うカギとなっています。

所属タレントたちは依然として強い個性を放っており、サブカルチャー志向のファンからの支持も厚いです。これまでの「やばい」「過激」といったイメージを引き継ぎつつ、よりグローバルな展開や多様な価値観への対応が求められていく時代となっています。

その中でどのグループが新たなWACKの顔となるのか、今後の展開に大きな期待が寄せられています。

アイドルはなぜ個性派揃いなのか？育成方針に注目

WACKに所属するアイドルが個性派揃いである理由は、事務所の独自の育成方針とオーディションスタイルにあります。従来のアイドル事務所とは一線を画す「破天荒」な方針が、唯一無二の人材を生み出しているのです。

WACKでは、見た目の華やかさや歌唱力といった一般的な芸能スキルよりも、その人の内面や“尖った個性”に強く注目しています。これは事務所創設者である渡辺淳之介さんの方針によるもので、彼自身が「音楽のなんでも屋」として新しいアイドル像を創造しようとしてきた背景が大きく関係しています。

例えば、WACKが定期的に開催してきた合宿型オーディションでは、候補者に対して極めて過酷な課題を与えることでも知られています。長期間の共同生活の中で、アイドルとしてのスキルだけでなく、精神力や協調性、自己表現力などを徹底的に見極めるのが特徴です。ときにはルールが曖昧で理不尽とも取れる試練もあり、それに耐え抜いた者だけがステージに立てる仕組みです。

この過程を経て選ばれたメンバーたちは、見た目もキャラクターもバラバラでありながら、それぞれが強烈な存在感を放っています。たとえば、過去には奇抜な芸名やパフォーマンスで注目されたアイドルも多く、グループごとにまったく異なるカラーを持っています。こうした自由な表現が許される環境は、アイドルの枠を超えた「表現者」を育てる場とも言えるでしょう。

さらに、グループ同士でのメンバー交換や突然の脱退・昇格など、型にはまらない運営方針も、メンバーたちがより自分らしく活動するための一因となっています。WACKはルールや秩序よりも、“感情や熱量”を重視するカルチャーを大切にしており、その姿勢がそのまま所属アイドルの個性に反映されています。

このように、WACKは意図的に“普通ではない”アイドルを育てることに力を入れており、その結果として個性派揃いのグループが誕生しているのです。渡辺淳之介さんが作り上げてきた独特の文化と育成スタイルこそが、WACKを唯一無二の存在たらしめている大きな要因です。